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酸素濃度計のサポート

酸素濃度計のサポート

半導体、電子部品、二次電池、食品などあらゆる産業分野において、酸素濃度の管理は製品品質や歩留まりに大きく影響する重要な管理指標です。酸素濃度計はこの厳密な管理に寄与しますが、メンテナンス（点検、修理、校正）をせずに長期間使用すると、計測精度の低下や故障につながる可能性があります。長くご使用いただくためにも、定期的にメンテナンスを依頼ください。

サポート内容
サポートの流れ
よくある質問
お問い合わせ先

サポート内容

点検・修理・校正サービス

お客様から酸素濃度計を送付いただき、点検（受入検査）、消耗品の交換、校正後に返送します（センドバック方式）。
受入検査にて故障を確認した場合、修理を行い校正後に返送します。
突発的な故障を事前に防ぐ（予防保全）目的での部品交換や点検・校正を必要に応じて提案します。

すでにサポート期間が終了している製品については、対応できない場合がございます。
生産終了品のサポート状況は以下「生産終了品の一覧」からご確認ください。

生産終了品の一覧

サポートの流れ

1状況確認

以下を事前に確認いただくと、お申し込み後の対応がスムーズになります。

事前に確認いただきたい事項

型番　製造番号　製造年月　エラーコード　症状　

2お申し込み

以下いずれかの手段にてお申し込みください。

お問い合わせフォームから申し込み、酸素濃度計には下記（2）項の「保守依頼書」同梱していただく
「保守依頼書」へ必要事項を記入し、酸素濃度計と同梱して発送いただく

点検・修理・校正を申し込む保守依頼書を送付する
（依頼書をダウンロード）

ご不明な点はお電話にてお問い合わせください。

TEL 077-544-1621

3機器の郵送

酸素濃度計・保守依頼書を以下に送付ください。送付時の運賃はお客様にてご負担ください。
また、「送付時の注意事項」も必ず参照ください。

送付先

滋賀県大津市大江1-1-45　東レエンジニアリングＤソリューションズ株式会社
センシング技術本部　機器部 1課　酸素濃度計　保守担当
TEL: 077-544-1621　FAX: 077-544-1674

送付時の注意事項

お客様所掌で取付された設置用BOX、配管（継手）および配線は取り外し、酸素濃度計本体および保守依頼書を送付してください（酸素濃度計の付属品も不要です）。
ダンボールに緩衝材を入れて梱包してください。
ダンボール箱1個に対して1台の酸素濃度計のみを梱包して送付ください。
複数の酸素濃度計をまとめて入れると破損の恐れがあります。

4費用確認
サポート依頼

当社に到着後、通常10営業日以内で「御見積書」、「作業依頼書」を提出します。このうち「御見積書」は受入検査による費用見積です。
ご依頼頂く場合は、「作業依頼書」に必要事項を記載し、貴社「ご注文書」と合わせて当社へ提出（FAX/Mail等）してください。
作業を見合わせいただく場合は、受入検査費用（送料含む）のみ請求（キャンセル料のお見積書を提出）させていただきます。

FAX番号 077-544-1674

5受取・確認

お客様からの「作業依頼書」と「ご注文書」の内容が確認できましたら、点検・修理・校正等を行います。通常2～4週間程度を要します。
作業が終わり次第、酸素濃度計を出荷します（車上渡しでの受け渡しとなります）。
正常動作を確認いただけましたら、整備完了品の「受領書」を1週間を目途に当社へ連絡（FAX/Mail等）してください。

注意事項

受領書がご返送いただけない場合でも、上記の動作確認期間が経過しましたら、お客様での動作確認は完了したものとさせていただきます。
保守作業中に追加部品が必要であることが判明した場合は一旦作業を停止し、お客様にご連絡します。追加費用、期間等を提示し、ご相談のうえで対応を決定します。
納期につきましては作業の集中状況により変動する場合がございます。予めご了承ください。

6支払

酸素濃度計出荷後に、当社から「請求書」を酸素濃度計とは別に郵送させていただきます。検収処理をしていただき、決済条件に基づいてお支払いをお願いいたします。

よくある質問

ジルコニア式酸素濃度計の校正は、AIR（20.6％）点とO₂標準ガス（SPAN点）の2点で行います。
O₂濃度が不明確なガスは標準ガスとして使用できません。

AIR点について
AIR点校正に使用するガスは大気です。AIR点は大気中に含まれるO₂濃度を示します。大気中のO₂濃度は乾燥状態で20.95％を示しますが大気中に含まれる水蒸気の変動（季節・天気および環境）によりO₂濃度が変わります。当社では年間の平均20.6%をAIR点としています。サンプリング装置（吸引ポンプ）搭載の酸素濃度計については、その環境下の大気を吸引してください（ただし、異物吸込みに留意いただき環境が悪いところでは場所の移動をお願いします）。サンプリング装置を搭載していない酸素濃度計については大気を加圧供給する必要がありますので外付けポンプまたは計装AIRをご使用ください。
O₂標準ガスについて
O₂ガスと不活性ガス（N₂ガス）からなり、酸素濃度が保証されたもの。
（例）20ppmO₂/N₂、0.4％O₂/N₂、4%O₂/N₂、80%O₂/N₂ など
標準ガスの濃度は酸素濃度計の最小測定レンジ（100ppmレンジ以上）の20～80％の濃度を推奨します。（例、100ppmレンジの場合20ppm～80ppm）

注）LC-750シリーズをご使用の場合は、SPAN点（AIR）/ZERO点（標準ガス）の表示になります。

酸素濃度計の指示値は、O₂センサーの劣化（サンプル成分、用途、使用環境など）に伴い変動します。校正は、ご使用実績からお客様が独自に定めた間隔で標準ガスを準備いただき実施しておられます。標準ガスはO₂濃度の保証期間が定められていますので、ご使用台数が少ない場合や厳格な管理が必要な場合は、弊社に委託していただく事も可能です。
酸素濃度計を最良の状態でご使用いただくためにも、年1回程度の点検校正をお勧めします。

点検・修理・校正を申し込む

下記の理由でご使用いただけません。
ジルコニア式酸素濃度計のセンサー部は700℃に加熱されており、測定ガス中に一酸化炭素、水素およびメタンガス等の可燃性ガスが含まれているとO₂センサー内でO₂が燃焼消費されるため、実際より低い値を表示し正確に酸素濃度を測定することができません。
また、有機物や油分などの可燃性分が混入した場合にも同じ現象となりますので適切なフィルタで除去してください。

INLET配管を外しポンプONの状態で大気測定を行うことで、酸素濃度計側の問題を確認していきます。流量計が調整可能な場合は、酸素計本体に問題がなく、供給されたガス流量の不足が考えられます。調整が不可能な場合は、酸素濃度計の故障が考えられます（フィルター詰まり、センサー詰まり、ポンプ故障など）。修理をご依頼ください。